アパートやマンションなどの賃貸探しで「専有面積」という言葉が出てきます。
専有物件とは、借りた物件に住む方が独占できるスペースを表します。
部屋や玄関、浴室、トイレ、キッチンダイニング、クローゼットなど含めた面積です。
この面積には部屋に配管スペースや出っ張りがあっても、それを含めた面積になるので思っていたより狭くなる可能性があります。
そのため、賃貸を探す際は、間取り図と専有面積を合わせて見るといいでしょう。
今回、賃貸選びの注意点と一人暮らしに必要な専有面積をご紹介!
賃貸選びで気を付ける注意点とは?
物件にはバルコニーやロフトがついている場合があります。
これらは専有面積に含まれると思いがちですが、実は含まれていません。
なぜならばバルコニーは災害時に避難経路として使われるからです。
ロフトは、建築基準法の採光などの条件を満たしていないため表記ができないスペースのためです。
ここで注意したいのは、ロフトがある物件は部屋が広く使える可能性があります。
ただし物件を取り扱っている担当者のミスでバルコニーやロフトを専有面積として含んでいる場合もあるので、担当者に確認しましょう。
専有面積の表記にはこのように表記されています。
●専有面積○○㎡+ロフト○○㎡。
●専有面積○○㎡ ロフト・バルコニー付き。
また、共有スペースの注意点として、エレベーターホールや玄関ポーチ、バルコニーなどの室外スペースは、災害時の避難経路を確保するためのスペースです。
植木鉢などを置いたりするのは自由ですが、誰でも通れるように考えて使用しましょう。
これらの注意点を総合的に判断して、自分のライフスタイルに合った賃貸探しをすることがおすすめです。
快適な一人暮らしに必要な専有面積とは?
理想の賃貸探しをするためには、自分のライフスタイルに合った広さを認識しておくことがポイントです。
一人暮らしにどのくらいの広さが必要なのか、国土交通省が策定した「住生活基本計画」を参考にご紹介!
一人暮らしの単身者世帯が快適な暮らしを送るためには、居住面積水準25㎡が目安です。
間取りで表すとワンルームや1Kタイプのアパートやマンションに当てはまります。
また、多様な生活スタイルに合わせた暮らしを送るためには、40㎡が目安とされています。
間取りで表すと1DKや1LDKに多い面積です。
1Kや1DKの場合、お友だちや来客が来た際にダイニングスペースがなかったり狭かったりするため寝るスペースで対応したり、遊ぶ場合があります。
そのため1LDKにすることで、寝る部屋を覗かれないのでプライバシーが守れます。
ここで居住面積水準とは?と疑問に思った方も多いでしょう。
居住面積水準とは、家全体の床面積のことを表します。
よく聞く用語として延べ床面積があります。
どちらも同様の意味合いで、バルコニーなどを含めた物件の部屋全体をいいます。