賃貸物件の情報誌などを見ているときに「フリーレント賃貸物件」や「フリーレント1か月」という言葉を見たことはありませんか?
情報誌などで目にするフリーレントの物件とは、一定期間の家賃を支払わなくても良いという物件ですが、いったいどのような仕組みとなっているのでしょうか?
そこで今回は、フリーレント賃貸物件の仕組みや注意点について解説します。
フリーレント賃貸物件とは?
フリーレント賃貸物件とは、一定期間、家賃が発生しない物件のことを言います。
無料となる期間は1か月~2か月程度が多くみられますが、なかには3か月というものもあり、特に決まった期間はありません。
一般的に賃貸物件を契約する際には、翌月までの家賃を先に支払いますが、フリーレントの物件の場合は無料となるため、初期費用を抑えることができます。
一定期間無料にできる仕組み
3~4年前からフリーレントの物件は登場したと言われており、近年では多くみられるようになりました。
では、どうして一定期間家賃が無料になるのでしょうか?
現代では情報誌をみても家賃や広さ・駅からの徒歩数など、条件が同じようなお部屋は迷ってしまうほど数多くあります。
そこで「フリーレント付き」にすることで、選んでもらう可能性を高くしているのです。
フリーレント賃貸物件のメリット・デメリットとは?
メリット
●初期費用を抑えることができる
上記でもお話ししましたが、本来ならば払う必要のある家賃を一定期間支払わなくて良いので、費用的なメリットがあげられます。
賃貸契約の場合は、初期費用として家賃5~6か月分程度の高額な費用が必要となるのが一般的ですが、フリーレント賃貸物件の場合は、そういった初期費用を抑えることが可能となります。
●2重家賃が発生しないから安心
気に入った物件が見つかったから、ひとまずキープしておきたいという状況も少なくありません。
そんなときに現在の住まいの家賃と、新居の家賃が2重で発生してしまうケースがあります。
その場合、新居にフリーレントが付いていれば、物件をキープしながら現在の住まいの家賃を支払うだけで済みます。
また、契約から引っ越しまでの期間に余裕があるので、落ち着いて引っ越し準備ができる点もメリットと言えるでしょう。
デメリット
●フリーレントの賃貸物件は数が少ない傾向にある
近年増えてきているとはいえ、フリーレントの賃貸物件は少ないのが現状です。
そのため、フリーレントの物件が見つかった場合でも、希望する条件に合わないケースも少なくありません。
フリーレント賃貸物件の注意点
●途中解約してしまうと違約金が発生する
契約期間が決まっているので、期間内に解約してしまうとフリーレント期間分の家賃を解約金として請求されるので注意が必要です。
そのため、長期間住む予定でない人には不向きとなってしまいます。